活動報告
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三井ホーム株式会社
スマート2×4柏の葉キャンパス 研修会報告- ■研修会日時
- :2012年10月30日(火)PM1:00~
- ■場所
- :三井ホーム株式会社
スマート2×4 MIDEAS柏の葉キャンパス - ■参加者
- :JEG会員
これからの時代を担うスマートハウスのプロトタイプとして三井ホーム株式会社が建築したスマート2×4「MIDEAS」(柏の葉キャンパス)を見学し、三井ホームの提案するスマートな街、スマートな家、スマートなくらしを体感し、その新技術の結晶に圧倒させられた。
三井不動産と三井ホームが共同開発しているスマートシティープロジェクト「AEMS」三井ホームの目指すLCCM住宅HEMSの電力消費・供給状況を水槽で表すTVモニター家庭用ゲーム機器キネクトを用いた各種住宅設備コントロール屋外の環境変化に応じた窓や照明の自動コントロールアクリル水槽を用いたウォーターウォールEV車のワイヤレス充電など敷地全体において、生活と自然の調和、再生可能エネルギーの取り込みを考えた趣向が至る所に散りばめられていた。
また、エクステリアにおいても、自然素材を用いた計画とそれ自体のデザイン性も素晴らしく、一つ一つの商材や詳細な納まりへのこだわりが感じられた(太陽光パネル搭載の散水システム及び照明 [オリジナルデザイン] 、エアリーシェード等、鳥 [シジュウカラ] の巣箱の設置高さや方角、琉球朝顔、デッキ下貯水槽+手漕ぎポンプ など)。特にダイニングと庭をつなぐ手法には大変勉強になるところが大きく、中間領域が庇という上方の囲いだけではなく、木戸を用いて仕切ることができるようになっていることにより、内側にも外側にも変化する風除室のような空間がその使い方を広げていた。
また、デッキ・パーゴラがダイニングと段差なく、アルミサッシを隔てずに続くことで、空間の連続性がより強いものになっていた。
まだ開発中・試験中の技術やコスト面など今後に向けた課題は山積のようだが、未来像を具現化したこの「MIDEAS」、三井ホームという一企業の未来への取組と、それを近い将来実現してくれると感じさせるに十分値する とても魅力的な建築であるように感じられた。
このような取り組みを継続し、技術的に確立し、実現していく企業が今後の住宅産業、環境事業を牽引していくのであろうと予感させた。